みなさま、こんにちは⭐︎
本日は東京藝術美術館で開催されている”驚きの明治工藝”展についてです。
凄い工芸品がたくさんでした。
中でも自在置物は圧巻でした。
自在置物とは、鉄や銀などで、龍、蛇、鳥、魚、海老、蟹、昆虫などを写実的に作り、しかもそれらが本来的に持っている胴、手、脚などを動かすことができる機能までも実際に動かせるようにしたもの(図録より)
自在龍 江戸時代
自在やどかり 江戸時代 明珍宗国
自在鯱 江戸時代
これらは全て鉄で作られていていろんな部分が動くって信じられませんよね!
いったい一つ作るのにどのくらいの時間がかかるのでしょうか・・・。
そしてもちろん七宝作品もありましたよ。
先日ブログに書いた並河靖之の作品もありました。
龍がとても立派で緻密な有線が施されてました。
壺自体は小さいですしショウケースの中に入っているので、
残念ながら龍の細かい部分を近くでよく見ることはできませんでした。
そしてこちらは並河靖之と同じくらい有名な涛川惣助の作品です。
こちらの涛川は東京で活動し無線七宝の七宝家として有名です。
無線七宝とは一言で言えば名前の通り線がない七宝です。
最初は有線七宝同様に金属線を使用し釉薬を入れますが、焼成の前にその金属線を取り外します。
そうすることによって輪郭線がなくなり立体感が生まれます。
どちらかというと陶磁器の様に絵付けした雰囲気になりますね。
そしてこちらは上の花瓶の上部分なのですが、こちらには有線七宝を使用しています。
この様にデザインや場所によって有線と無線を使い分けて一つの作品を作るのも面白いですよね・・・。
他にも七宝作品が展示されていました。
菖蒲のグラデーションが綺麗
こちらは菊文箱で緑色の深みがとても美しくてとても立体感のある作品で,
私はこちらが一番好きでした。
その他木彫、象牙彫刻、陶磁、漆工、金工などの作品が展示されてました。
その中で私が好きだった作品を数点ご紹介します。
指月猿香合 木 藻晃
こちらは木で、モチーフも面白いなと思ったのですが毛並みがとても綺麗に彫られていました。
狸置物 銅 大島如雲
この狸の表情がなんとも言えませんよね。
昔話などにでてくるちょっとずる賢そうな感じ・・・^^;
ということで明治工藝展、結構楽しめますし素材はそれぞれですが作品の技術に圧倒されますよ。
10月31日までですのでお時間ある方はぜひ!